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(このブログは、主に私の仕事である建築設計のことについて書いていますが、たまには趣味のことも書くことをお許しください。)

1月16日、鍵盤楽器奏者のグスタフ・レオンハルト氏が死去した。

(朝日新聞の記事) http://www.asahi.com/obituaries/update/0118/TKY201201170709.html

私は中学生の時からクラシック音楽を聴き始めた。当初はベートーヴェン、ブラームス、チャイコフスキーなどの、古典派やロマン派の音楽を聞いていたが、しばらくしてバッハのブランデンブルク協奏曲(シューリヒト指揮/チューリッヒ・バロック・アンサンブル)を聴いて、バロック音楽も聴くようになった。

高校を卒業した後、1年間浪人したが、その時に手に入れたのが、テレフンケンの「Das Alte Werk」のシリーズから出ていたヴィヴァルディの協奏曲だった。
リコーダーがフランス・ブリュッヘン、バロックチェロがニコラウス・アーノンクール、そしてチェンバロがレオンハルト。初めて聴いた、オリジナル楽器による演奏でもあった。
私は、それに完全に虜になった。木製のアルトリコーダーを手に入れて、練習をし始めたのもその頃だ。

次の年、大学に入ってからは、オーケストラ(神戸大学交響楽団)に入部して、チェロを始めた。オークストラでは当然のことながら、古典派・ロマン派が中心だったが、そのかたわらリコーダーの練習も続けた。
大学を卒業してからは、時に、大学の時の仲間と室内楽をやってチェロを弾いてみることはあったが、自分のあまりの下手さに、それもやめた。そうして音楽の演奏からは離れていった。

7,8年前に、テレマンのトリオ・ソナタ集のCDを手に入れた。リコーダーとフラウトトラヴェルソがフランス・ブリュッヘン、ヴィオラ・ダ・ガンバがヴィーラント・クイケン、そして通奏低音のチェンバロは、グスタフ・レオンハルトだった。
その素晴らしさに、またバロックをしたくなって、リコーダーの練習を再開した。更にフラウト・トラヴェルソと、ヴィオラ・ダ・ガンバにまで手を伸ばした。

バロック音楽を通じて、たくさんの友人ができて、今では月に2回くらいは集まってアンサンブルをしている。(その殆どは録音に残しており、私の宝物である。)
私は今年で60歳になるのだが、少なくとも趣味の世界に関する限り、私の夢は100%叶ったような気がする。

グスタフ・レオンハルト氏は、私をその世界にいざなってくれた一人であり、それ以来ずっと、現在進行形でバロック音楽の魅力を伝え続けてくれた人だった。
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