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建築家であり 音楽愛好家でもある 私の雑記帳

本来の仕事は家全体の設計なのですが・・・

私の設計室が、音楽室(防音室)の設計と工事を手がけるようになって数年がたちました。
ホームページやブログを見た方からの、いろいろなご相談を受けて、実際の仕事として防音室の工事をさせていただくのは大変うれしいのですけれど、私の設計室のことを防音工事専門業者と思われている方が、けっこうおられるのが、実はちょっと残念なのです。

私の設計室は、元々、住宅全体の設計を本来の業務としてきて、多くの実績を残しています。
その業務の中で、いわば付帯業務として始めたのが、防音室づくりです。

ところが私どものように、建物の総合的な設計を行うことができる一級建築士であり、同時に音響的な設計にも通じていて、かつ音楽や楽器についての知識もある設計士がたいへん少ない(というか殆どいない)ので、防音室作りの方がクローズアップされてしまったようです。
(私自身がその点をセールスポイントにしたのも事実ですけど)

そのために、ご相談にこられるお客さんの中には、家全体の設計は、別の設計事務所やハウスメーカーに依頼しなければならないと思っておられる方がおられて、防音工事だけを私どもに依頼される場合があります。
もちろん、すでに出来上がっている建物において防音室をつくる場合は、それでいいのですけれど、これから一から新築をする建物においても、そうしようとされるかたが多いのです。(というより、そうすべきものだと思われている)

それは違うんです!
私の設計室は“家全体を設計する”のが本来の業務なんです!
そして私どもが防音室を手がける理由は、当初から防音室を建物全体のどこに配置するかを考え、近隣住戸との位置関係を検討し、さらに自らの家の他室(寝室や子供室)との位置関係も十分に考慮していくという基本設計が、とても大事なことだからです。

さらに音楽室の音響を良好なものにするためには、その形状、特に天井の高さが大切な要素であり、それを十分に確保するためには、建物全体の基本構造を当初から考慮して設計しておかなければならないからです。
(他でも書きましたが、その点をおろそかにして防音室をつくってしまって、その音響の悪さや、部屋としての居住性の悪さにがっかりされて、私どもにご相談に来られるかたが、本当に多いんです)

そのためには、家全体の設計と防音室の設計の両方が、しっかりとリンクして行われなければなりません。
それは単なる設計事務所(建築士)ではできませんし、単なる防音工事屋さんでもできません。
それができることが、私の設計室の強みなんです。
そこのところをご理解いただいて、防音室を作る際は、ぜひとも私どもに家全体の基本設計からタッチさせていただきたいと思っています。
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プロフィール

 遠藤 真

Author: 遠藤 真
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建築家(一級建築士)
建築音響アドバイザー
兵庫県神戸市在住
遠藤 真・安田倫子 設計室
主宰
http://www.me-arch.jp/
Eメール: endo@me-arch.jp
あしたの住まい・設計フォーラム
代表
------------------
音楽演奏家(アマチュア)
主にバロック音楽奏者として
ヴィオラ・ダ・ガンバ
フラウト・トラヴェルソ
ブロックフレーテ(リコーダー)
を演奏
神戸ホルボーンアンサンブル主宰
------------------
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