当設計室の作る防音室の特長(音楽室に大切な4つの要素)
2015-12-18
はじめて私どもの設計室にご相談のお電話やメールをいただいた方から、よくご質問があるのが、「遠藤安田設計室の作る防音室は、他の防音工事会社のものと、どのような違いがあるのか」ということです。
一口で言いますと、「音楽室には4つの重要な要素があり、それを総合的に満たすような部屋を作る」ということです。
その4つの要素とは
・遮音性能
・室内音響
・室内環境
・室内デザイン
です。
それぞれにつきまして、簡略に要点を述べて見たいと思います。
(1)遮音性能
防音室を作りたいと思われるお客様が、まず要望されるのが、近隣の住居や、住宅内の他室などに対する、十分な遮音性能です。これにつきましては、私どもの設計室に限らず、普通の防音工事会社でも十分なノーハウを有していると思います。
(ただし、一般の工務店やハウスメーカーなどは、遮音の基礎知識さえ殆ど理解しておらず、ただ壁に吸音材を詰め込んだり遮音シートを貼ったりすれば、それで防音ができると考えているところがあります。そのようなところに依頼すると、十分な遮音性能をもたない防音室?ができてしまうことになりますので、ご注意ください。)
(2)室内音響
上記のように、遮音性能は普通の防音工事会社でも大丈夫なのですが、その部屋(音楽練習室、ピアノレッスン室、オーディオリスニングルームなど)の室内音響のことになると、怪しくなってくる防音会社があります。
実際、私どもの設計室へのご相談の中にも、「防音室を作って近隣への音は小さくなったのだけど、その部屋で弾く楽器の音がたいへん悪くなってしまって悩んでいる」というケースがたくさんあります。
これは、その防音工事会社が、音楽や楽器のことについて、どれくらいの知識とセンスを持っているかということに関係します。
防音室は、音楽を楽しむための部屋なのですから、室内音響特性は、きわめて重要な要素ですから、そこでどのような楽器が演奏され、どのような曲が演奏され、そしてクライアント(お客様)はどのような音楽を好んでおられるのかということを理解して、それを実現する能力が必ず必要です。
しかし防音工事会社の中で、その能力を有しているところは、必ずしも多くないのが現状なのです。
(防音工事会社の中には、交通騒音対策を本業としているところも多く、そのようなところは音楽に対する知識や理解力は皆無の場合があります)
(3)室内環境
ここまで書いてきました遮音性能や室内音響は重要な要素ですが、音楽室の良さは、それだけで決まるわけではありません。その部屋が快適であるかどうかは、音楽活動をしたり音楽を楽しむための大切な要素です。特に防音した部屋は、密閉度が高くなりますので、空調・換気などに対する配慮は重要です。
(4)室内デザイン
部屋のデザインは、音とは関係がないと思っておられる方がいらっしゃるかもしれませんが、ほんとうにそうでしょうか。
確かにサウンドレベルメーター(騒音計)などの機械で計測した値は、デザインとは関係がないかもしれません。
しかし音楽を楽しむ時に、その部屋のデザインは、私たちの感受性に大きな影響を持っているのではないでしょうか。
美しい部屋で奏でられる音楽は、必ず美しい印象と余韻を心にもたらすと思います。
室内デザインにおいては、壁のクロスや窓のカーテンなどのファブリック、家具、それと照明デザインなどが重要な要素であることは言うまでもありませんが、私どもは、これまでの経験から、天井の高さというものが、音楽を楽しむ人に与える心理的影響というものを重視しています。
天井が高いことは、開放感や余裕、大らかさといったものを感じさせてくれます。(逆に低い天井は、閉塞感や窮屈わと感じさせられます。)
ですので私どもは、音楽室を作るときは、可能な限り天井を高くするようにしています。このことは、(2)の室内音響の点でも、たいへん良い効果をもたらします。見た目だけでなく音自体も、開放感と大らかさを持ったものになります。
ところが普通の防音工事会社が作る防音室の中には、天井がきわめて低いものが少なくありません。天井に手が届いてしまうようなものや、ヴァイオリンを弾くと弓が天井に当たりそうになってしまうようなものまであります。
防音室は、二重床や二重天井にする場合が多いので、どうしても天井が低くなってしまう傾向はあるのですが、それは設計段階のいろいろな工夫によって解決することが可能です。
ただし、そのためには防音室(音楽室)を設計し施工する者が、防音のことだけでなく、建築物の全体構造について正しい知識を有していることが必要です。しかし防音工事会社の中には、その能力のないところも多く、何の工夫も無く、天井の低い部屋を作ってしまっているケースがたいへん多いのは残念なことです。
さて、私どもの設計室は、以上述べました(1)から(4)までの要素を、しっかりと配慮し、それらを総合的に満たす、良質の音楽室(防音室)をつくっております。
それができるのは、私どもの設計室のスタッフが、単なる防音工事屋ではなく、音楽と建築の両方の専門家によって構成されているからです。
遠藤 真・・・主に設計を担当・・・一級建築士、音楽愛好家(演奏と鑑賞)
三宅久夫・・・主に施工を担当・・・二級建築士、ピアノ調律師(楽器について知悉)
安田倫子・・・主にデザインを担当・・・インテリアコーディネーター
ホームページもご覧下さい。よろしくお願い申し上げます。
一口で言いますと、「音楽室には4つの重要な要素があり、それを総合的に満たすような部屋を作る」ということです。
その4つの要素とは
・遮音性能
・室内音響
・室内環境
・室内デザイン
です。
それぞれにつきまして、簡略に要点を述べて見たいと思います。
(1)遮音性能
防音室を作りたいと思われるお客様が、まず要望されるのが、近隣の住居や、住宅内の他室などに対する、十分な遮音性能です。これにつきましては、私どもの設計室に限らず、普通の防音工事会社でも十分なノーハウを有していると思います。
(ただし、一般の工務店やハウスメーカーなどは、遮音の基礎知識さえ殆ど理解しておらず、ただ壁に吸音材を詰め込んだり遮音シートを貼ったりすれば、それで防音ができると考えているところがあります。そのようなところに依頼すると、十分な遮音性能をもたない防音室?ができてしまうことになりますので、ご注意ください。)
(2)室内音響
上記のように、遮音性能は普通の防音工事会社でも大丈夫なのですが、その部屋(音楽練習室、ピアノレッスン室、オーディオリスニングルームなど)の室内音響のことになると、怪しくなってくる防音会社があります。
実際、私どもの設計室へのご相談の中にも、「防音室を作って近隣への音は小さくなったのだけど、その部屋で弾く楽器の音がたいへん悪くなってしまって悩んでいる」というケースがたくさんあります。
これは、その防音工事会社が、音楽や楽器のことについて、どれくらいの知識とセンスを持っているかということに関係します。
防音室は、音楽を楽しむための部屋なのですから、室内音響特性は、きわめて重要な要素ですから、そこでどのような楽器が演奏され、どのような曲が演奏され、そしてクライアント(お客様)はどのような音楽を好んでおられるのかということを理解して、それを実現する能力が必ず必要です。
しかし防音工事会社の中で、その能力を有しているところは、必ずしも多くないのが現状なのです。
(防音工事会社の中には、交通騒音対策を本業としているところも多く、そのようなところは音楽に対する知識や理解力は皆無の場合があります)
(3)室内環境
ここまで書いてきました遮音性能や室内音響は重要な要素ですが、音楽室の良さは、それだけで決まるわけではありません。その部屋が快適であるかどうかは、音楽活動をしたり音楽を楽しむための大切な要素です。特に防音した部屋は、密閉度が高くなりますので、空調・換気などに対する配慮は重要です。
(4)室内デザイン
部屋のデザインは、音とは関係がないと思っておられる方がいらっしゃるかもしれませんが、ほんとうにそうでしょうか。
確かにサウンドレベルメーター(騒音計)などの機械で計測した値は、デザインとは関係がないかもしれません。
しかし音楽を楽しむ時に、その部屋のデザインは、私たちの感受性に大きな影響を持っているのではないでしょうか。
美しい部屋で奏でられる音楽は、必ず美しい印象と余韻を心にもたらすと思います。
室内デザインにおいては、壁のクロスや窓のカーテンなどのファブリック、家具、それと照明デザインなどが重要な要素であることは言うまでもありませんが、私どもは、これまでの経験から、天井の高さというものが、音楽を楽しむ人に与える心理的影響というものを重視しています。
天井が高いことは、開放感や余裕、大らかさといったものを感じさせてくれます。(逆に低い天井は、閉塞感や窮屈わと感じさせられます。)
ですので私どもは、音楽室を作るときは、可能な限り天井を高くするようにしています。このことは、(2)の室内音響の点でも、たいへん良い効果をもたらします。見た目だけでなく音自体も、開放感と大らかさを持ったものになります。
ところが普通の防音工事会社が作る防音室の中には、天井がきわめて低いものが少なくありません。天井に手が届いてしまうようなものや、ヴァイオリンを弾くと弓が天井に当たりそうになってしまうようなものまであります。
防音室は、二重床や二重天井にする場合が多いので、どうしても天井が低くなってしまう傾向はあるのですが、それは設計段階のいろいろな工夫によって解決することが可能です。
ただし、そのためには防音室(音楽室)を設計し施工する者が、防音のことだけでなく、建築物の全体構造について正しい知識を有していることが必要です。しかし防音工事会社の中には、その能力のないところも多く、何の工夫も無く、天井の低い部屋を作ってしまっているケースがたいへん多いのは残念なことです。
さて、私どもの設計室は、以上述べました(1)から(4)までの要素を、しっかりと配慮し、それらを総合的に満たす、良質の音楽室(防音室)をつくっております。
それができるのは、私どもの設計室のスタッフが、単なる防音工事屋ではなく、音楽と建築の両方の専門家によって構成されているからです。
遠藤 真・・・主に設計を担当・・・一級建築士、音楽愛好家(演奏と鑑賞)
三宅久夫・・・主に施工を担当・・・二級建築士、ピアノ調律師(楽器について知悉)
安田倫子・・・主にデザインを担当・・・インテリアコーディネーター
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