有意の騒音 と 無意の騒音
2016-03-17
皆さんは、音に、有意の音と無意の音という区別があるのをご存知でしょうか。
有意の音というのは、例えば話し声とか、音楽の音などのように“意味”を持っている音のことをいいます。それに対して、無意の音というのは、風の音や交通の走行音などのように、特別の“意味”を持たない、単なる音のことです。
そして、防音ということについて考えるとき、この有意の音、無為の音という概念は、たいへん重要な意味を持ちます。それはなぜかというと、有意の音というのは無意の音にくらべて、小音量であっても耳につくからです。
たとえば地下鉄に乗っている時のことを考えてみましょう。地下鉄の車両内にはかなりの騒音があります。しかし、そんな中でも多くの人は、それほど苦には感じていません。なかには眠っている人もいるくらいです。ところが、隣に座っている人が、イヤホンで音楽を聴き始めたとしましょう。そしてその音がイヤホンから漏れてきた場合、それは地下鉄の走行音などとは比べ物にならないくらい小さい音であるにもかかわらず、耳に付いて、たいへん居心地の悪い思いをしたことのある方は多いのではないでしょうか。
それは地下鉄の走行音が無意の音であるのに対して、イヤホンから漏れてくる音は有意の音であるからです。
そして私たちか作る防音室は、音楽を演奏することを目的とするのですから、有意の音を取り扱うことになります。そこが同じ防音でも、交通騒音などに対する防音とは、かなり違った考え方をしなければならないところです。
無意の騒音ならば、ある一定の防音性能を持たせて、計測値をあるレベル以下にすれば、それで解決する場合が多いのですが、音楽のための防音室は、外へ漏れ出す音が、いくら計測値としては小さても有意の音であると、やはり耳に付いてしまいます。ですので、メロディーやリズムが判別しにくくなるような音にまで遮音性能を高めて、無意の音として感じられるようにする必要があるのです。
音楽のための防音室を作るにあたっては、このことをよく認識しておかなければなりません。
でも、このことをよく知らない(有意の音と無為の音という区別もご存知ではない)防音屋さんが多いのも事実です。よく、防音工事を行ったあとで騒音計というものを取り出して音を測り、ほら30デシベルも音が小さくなりましたよ、などと言って、それで事足れりとしている防音屋さんが多いのですが、騒音計は有意の音と無意の音を判別することはできません。
音楽のための防音室は、単に計測値が小さくなったことだけでなく、有意な音を、無意な音と感じられるレベルにまで小さくすることができたかどうかが、かんじんなのです。それをよく認識しておくことが、満足できる防音室を作るために、とても大切なことなのです。
有意の音というのは、例えば話し声とか、音楽の音などのように“意味”を持っている音のことをいいます。それに対して、無意の音というのは、風の音や交通の走行音などのように、特別の“意味”を持たない、単なる音のことです。
そして、防音ということについて考えるとき、この有意の音、無為の音という概念は、たいへん重要な意味を持ちます。それはなぜかというと、有意の音というのは無意の音にくらべて、小音量であっても耳につくからです。
たとえば地下鉄に乗っている時のことを考えてみましょう。地下鉄の車両内にはかなりの騒音があります。しかし、そんな中でも多くの人は、それほど苦には感じていません。なかには眠っている人もいるくらいです。ところが、隣に座っている人が、イヤホンで音楽を聴き始めたとしましょう。そしてその音がイヤホンから漏れてきた場合、それは地下鉄の走行音などとは比べ物にならないくらい小さい音であるにもかかわらず、耳に付いて、たいへん居心地の悪い思いをしたことのある方は多いのではないでしょうか。
それは地下鉄の走行音が無意の音であるのに対して、イヤホンから漏れてくる音は有意の音であるからです。
そして私たちか作る防音室は、音楽を演奏することを目的とするのですから、有意の音を取り扱うことになります。そこが同じ防音でも、交通騒音などに対する防音とは、かなり違った考え方をしなければならないところです。
無意の騒音ならば、ある一定の防音性能を持たせて、計測値をあるレベル以下にすれば、それで解決する場合が多いのですが、音楽のための防音室は、外へ漏れ出す音が、いくら計測値としては小さても有意の音であると、やはり耳に付いてしまいます。ですので、メロディーやリズムが判別しにくくなるような音にまで遮音性能を高めて、無意の音として感じられるようにする必要があるのです。
音楽のための防音室を作るにあたっては、このことをよく認識しておかなければなりません。
でも、このことをよく知らない(有意の音と無為の音という区別もご存知ではない)防音屋さんが多いのも事実です。よく、防音工事を行ったあとで騒音計というものを取り出して音を測り、ほら30デシベルも音が小さくなりましたよ、などと言って、それで事足れりとしている防音屋さんが多いのですが、騒音計は有意の音と無意の音を判別することはできません。
音楽のための防音室は、単に計測値が小さくなったことだけでなく、有意な音を、無意な音と感じられるレベルにまで小さくすることができたかどうかが、かんじんなのです。それをよく認識しておくことが、満足できる防音室を作るために、とても大切なことなのです。
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