河井寛次郎記念館
2009-09-12
先日、京都にある河井寛次郎記念館を訪れた。
陶芸家の河井寛次郎(1890~1966)が、47歳のときに、自ら設計した自邸兼仕事場である。
外観は普通の町屋のように見えるが、中に入ると、かなり広い敷地を使って、中庭を中心に、自由な空間構成がなされている。
意匠的には、一般的な町屋あるいは民家風の伝統的なものであり、奇を衒ったところや、とりすましたところ、あるいは名士の邸宅などに時おり見られる権威主義的な雰囲気などは皆無であるが、吹抜け、中庭、スキップフロアなどといった、近代的とも言える建築構成上のエレメントによる各室の配置と全体の構成が自由闊達で、住宅建築としては、たいへん優れたものだと思う。
各室と中庭など外部空間との関係も、よく考慮されており、明るく開放的で気持ちが良い。
河井寛次郎は、建築の専門家ではないはずだが、それでいてこれだけの設計ができるとは、にわかに信じがたいことである。
やはり芸術に対する確かな目は、陶芸にも建築にも、活かされるものなのだろう。
写真の掲載は問題があるといけないので、外観だけにしておくが、この建物の持ち味は、その立体的構成と“気持ちのよさ”にあるので、写真では味わうことができない。ぜひ現物を見てほしいと思う。

・・・撮影:助川一人(スタジオひとり)
河井寛次郎記念館のサイトは
http://hcn.plala.or.jp/fc211/sagi/
(ただし、そのサイトにある建物の写真は、たいへん下手です。)
陶芸家の河井寛次郎(1890~1966)が、47歳のときに、自ら設計した自邸兼仕事場である。
外観は普通の町屋のように見えるが、中に入ると、かなり広い敷地を使って、中庭を中心に、自由な空間構成がなされている。
意匠的には、一般的な町屋あるいは民家風の伝統的なものであり、奇を衒ったところや、とりすましたところ、あるいは名士の邸宅などに時おり見られる権威主義的な雰囲気などは皆無であるが、吹抜け、中庭、スキップフロアなどといった、近代的とも言える建築構成上のエレメントによる各室の配置と全体の構成が自由闊達で、住宅建築としては、たいへん優れたものだと思う。
各室と中庭など外部空間との関係も、よく考慮されており、明るく開放的で気持ちが良い。
河井寛次郎は、建築の専門家ではないはずだが、それでいてこれだけの設計ができるとは、にわかに信じがたいことである。
やはり芸術に対する確かな目は、陶芸にも建築にも、活かされるものなのだろう。
写真の掲載は問題があるといけないので、外観だけにしておくが、この建物の持ち味は、その立体的構成と“気持ちのよさ”にあるので、写真では味わうことができない。ぜひ現物を見てほしいと思う。

・・・撮影:助川一人(スタジオひとり)
河井寛次郎記念館のサイトは
http://hcn.plala.or.jp/fc211/sagi/
(ただし、そのサイトにある建物の写真は、たいへん下手です。)
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