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建築家であり 音楽愛好家でもある 私の雑記帳

おもしろい家の例(その2) 「屋根裏の隠れ部屋」

屋根裏というのは、もともとそこに空間が存在するので、そこに部屋をしつらえても、ほとんどお金がかかりません。
これは絶対に使わなければ損ですので、私の設計室では大いに利用するようにしています。
むしろ屋根裏を部屋として使うという前提で、屋根の形を決めたりすることが多いです。

当然のことながら天井は低いですし、斜めです。窓も十分に取れないこともあります。
でもそんな空間が、ことのほか面白いんですよね。
落ち着くというか。籠る楽しみ。

もちろん明るくてオープンな空間もいいんですが、人間って必ず籠る習性も持っているので、家中どこもかしこも明るいオープンだと、かえって安らげないと思います。
だから、籠れる空間って、私は本当は大切なものだと思うんです。
せっかく一戸建て住宅を建てるんだったら、そんなスペースを作らない手はありません。

で、そんな例をいくつか。



R01.jpg

これは、超オーソドックスな屋根裏部屋。
でもガラスブロックの小窓がいいでしょう。
満月の晩など、ここから入ってくる月明かりで、この空間は不思議な雰囲気を醸し出します。



R02.jpg

この屋根裏部屋は、前に屋上を設けていて、そこに出入りができます。
明るいですし、しかもプライバシーは十分で、個人の書斎などとして、一般室と同じくらいに快適に、しかも落ち着いて使えます。



@子供室ロフトa

これは、部屋自体としては狭いのですが、屋根が形状を利用して立体的な構成を行っています。
これまた、なにかおもしろい使い方ができそうだと思いませんか。



R04.jpg

これは「隠れ家」へ通じる階段の例。
屋根裏部屋に行くためには、どうしても階段が必要になりますが、できるだけ場所をとらないようにするために、コンパクトにして、ちょっと急な勾配にすることが多いです。でもそれが、かえって「隠れ家」へ通じるわくわく感を高めることになるんです。



R05.jpg

これは何?・・・秘密です。
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プロフィール

 遠藤 真

Author: 遠藤 真
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建築家(一級建築士)
建築音響アドバイザー
兵庫県神戸市在住
遠藤 真・安田倫子 設計室
主宰
http://www.me-arch.jp/
Eメール: endo@me-arch.jp
あしたの住まい・設計フォーラム
代表
------------------
音楽演奏家(アマチュア)
主にバロック音楽奏者として
ヴィオラ・ダ・ガンバ
フラウト・トラヴェルソ
ブロックフレーテ(リコーダー)
を演奏
神戸ホルボーンアンサンブル主宰
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