防音は外より内をしっかりと
2014-06-14
はじめて防音室をつくることになって、私どもの設計室に相談に来られたお客様は、たいてい次のようにおっしゃいます。
「夜や休日にピアノを弾いても、お隣やご近所に迷惑がかからないようにしたいんです。だから外に音が漏れないようにしっかり作ってほしいんです。え?家の中の他の部屋についてですか。それは少しぐらい聞こえてもいいんです。家族なんですから。」
ところが、すでに他の工事会社で作った防音室を持っておられて、それに不満があって相談に来られたお客様は、たいてい次のようにおっしゃいます。
「家の中の他の部屋に音が伝わらないようにしてほしいんです。私がピアノを弾くと、主人がうるさがります。息子は受験勉強に身が入らないといいます。え?隣近所ですか。それは今のままでいいんです。特に苦情もありませんし。」
そうなんです。本当に注意しなければならないのは、家の中の部屋どうしの遮音なんです。しかもそれがなかなか難しいのです。
近所の家に対する防音については、両者(両家)はそれぞれの外壁という比較的厚くしっかりした壁で向き合っています。しかも両者は互いに距離があります。そして構造的にはつながっていません。別々です。
ところが一つの家の部屋どうしは、間仕切壁という、比較的薄くシンプルな作りの壁で仕切られているにすぎません。天井裏などはそのような仕切りもなく、つうつうです。そして部屋どうしは互いに接しており、構造的にも一体です。
どう考えても、隣近所への遮音よりも、家の中の部屋どうしの遮音のほうが、格段に難しいのです。
だからお客様が、近隣への遮音はしっかりしてほしいけど、家の中の部屋どうしはそこそこでいい、とおっしゃっても、決してそれを真に受けてはいけません。
それを真に受けて、部屋どうしの遮音をおろそかにすると、必ず後で問題になります。
ところが防音工事の(特に音楽室についての)経験の少ない設計士や工事業者は、そのことに思い至らず、また工事費を安くあげるために、部屋どうしの遮音をおろそかにしてしまうことがたいへん多いのです。
ですから皆さんが防音室をお造りになるときは、設計士や工事業者に対して、近隣に対してだけでなく、家の中の部屋どうしの遮音もしっかり行ってほしいことを、きちんと告げるようにしてください。
でないと、せっかく防音室をつくったのに、やっぱり気兼ねしながらピアノを弾かなければならないといいうことに、なってしまいます。
(もっとも、それ以前に、近隣に対しても十分な遮音ができないような設計士や工事業者が日本には多い、というより殆どなので、そのことの方が問題なのですが・・・)
「夜や休日にピアノを弾いても、お隣やご近所に迷惑がかからないようにしたいんです。だから外に音が漏れないようにしっかり作ってほしいんです。え?家の中の他の部屋についてですか。それは少しぐらい聞こえてもいいんです。家族なんですから。」
ところが、すでに他の工事会社で作った防音室を持っておられて、それに不満があって相談に来られたお客様は、たいてい次のようにおっしゃいます。
「家の中の他の部屋に音が伝わらないようにしてほしいんです。私がピアノを弾くと、主人がうるさがります。息子は受験勉強に身が入らないといいます。え?隣近所ですか。それは今のままでいいんです。特に苦情もありませんし。」
そうなんです。本当に注意しなければならないのは、家の中の部屋どうしの遮音なんです。しかもそれがなかなか難しいのです。
近所の家に対する防音については、両者(両家)はそれぞれの外壁という比較的厚くしっかりした壁で向き合っています。しかも両者は互いに距離があります。そして構造的にはつながっていません。別々です。
ところが一つの家の部屋どうしは、間仕切壁という、比較的薄くシンプルな作りの壁で仕切られているにすぎません。天井裏などはそのような仕切りもなく、つうつうです。そして部屋どうしは互いに接しており、構造的にも一体です。
どう考えても、隣近所への遮音よりも、家の中の部屋どうしの遮音のほうが、格段に難しいのです。
だからお客様が、近隣への遮音はしっかりしてほしいけど、家の中の部屋どうしはそこそこでいい、とおっしゃっても、決してそれを真に受けてはいけません。
それを真に受けて、部屋どうしの遮音をおろそかにすると、必ず後で問題になります。
ところが防音工事の(特に音楽室についての)経験の少ない設計士や工事業者は、そのことに思い至らず、また工事費を安くあげるために、部屋どうしの遮音をおろそかにしてしまうことがたいへん多いのです。
ですから皆さんが防音室をお造りになるときは、設計士や工事業者に対して、近隣に対してだけでなく、家の中の部屋どうしの遮音もしっかり行ってほしいことを、きちんと告げるようにしてください。
でないと、せっかく防音室をつくったのに、やっぱり気兼ねしながらピアノを弾かなければならないといいうことに、なってしまいます。
(もっとも、それ以前に、近隣に対しても十分な遮音ができないような設計士や工事業者が日本には多い、というより殆どなので、そのことの方が問題なのですが・・・)
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