防音室、どうすればローコストにできるか
2014-09-12
一般的に防音室の工事費は、かなり高額と言われています。そして、たしかに高額です。
例えば、ヤマハ・アビテックスのホームページには、見積りシミュレーションというのがありますが、6畳タイプ(実際の面積は5.2畳)の自由設計防音室で、夜11時頃までクランドピアノを弾くという想定で入力しますと、出てきた金額は、344万円!
いやあ、高いですよね。しかも、お金は高いのに天井の高さは2.19mしかない。(普通の部屋よりずっと低い)
当設計室の作るオリジナル設計の防音室は、同等の遮音性能で、しかも天井の高さが2.50mのものが、その半額でできるのですが、それでも170万円くらいになります。
比較すると安いですが、それでももっと安くすることはできないでしょうか。
防音室を単体で考えると、それくらいが限度なのですが、そうではなく、防音室を含む建物全体として考えていくと、話は変わってきます。
防音室を建物全体の中の、どの場所に配置するのか、音を伝わらせたくない寝室や子供室などとの位置関係をどうするか、近隣住居との位置関係や距離をどうするか、窓などの開口部をどのように配置するか、あるいは半地下にしたり構造上の工夫をしたりすることはできないか、このような設計上の配慮と工夫によって、防音室本体の工事費をかなり減額することができるからです。
そのためには、建物全体の設計の当初段階(全体の間取りを考える基本設計の段階)から、防音のことを念頭に置いた設計をしていくことが必要です。
そうすることによって、更なる減額ができるようになります。
上記の例では、100万円程度で、良好な遮音性能を持った防音室をつくることも可能になります。
ポイントは、住宅設計と防音室設計を別々に考えるのではなく、両者をしっかりとリンクさせて考え、設計を行っていくことです。
ところが、残念ながら現実としては、それが行われていることが、たいへん少ないのです。
それはなぜかというと、住宅の全体設計をする者は防音についての知識や経験が少なく、一方、防音室を作る者は建物の全体設計に対する知識に欠けているからです。
そのため、両者がしっかりとリンクして設計をまとめ上げていくことができないのです。
それを音楽の例で言うと、作曲家が演奏技術のことを知らず、演奏者は楽譜が読めないようなものです。そんな作曲家と演奏者のコンビで、まともな音楽ができるはずがありません。
ところが残念なことに、防音室をもつ住宅づくりにおいては、そのような状況がたいへん多く見られるのです。
それに対して、当設計室は、住宅全体の設計と防音の設計を、完全にリンクさせた設計が可能です。
なぜならば、全体設計を行う建築家は一級建築士であるとともにアマチュア音楽家として音楽や音響についての知識と経験があり、一方防音の設計と工事を担当する音響技術者は、音や楽器についての知識は言うまでもなく、二級建築士の資格を持ち、建物の設計や施工についての知識をも有しているからです。
さらに、住宅各部のインテリアデザインや、キッチンなどの設備関係については、インテリアコーディネーターが、そのセンスを活かした、きめ細かいコーディネートを行います。
このように、建築家、音響担当者、コーディネーターの3者が一体となって、防音室のある家作りを行えるのは、全国広しといえども、たいへん少ないのではないかと思います。
防音室を作りたいけれど、費用の点で二の足を踏まれてる音楽家の先生方や、音楽愛好家の皆様は、ぜひ一度ご相談ください。
きっとご希望を実現できると思います。

当設計室で設計・施工した音楽室の例。写真では分かりませんが、敷地の傾斜を利用した半地下構造となっており、遮音工事費を低減しています。正面の壁には、ウィリアム・モリスのデザインした壁紙を用いています。天井は2.55mの高さがあります。
例えば、ヤマハ・アビテックスのホームページには、見積りシミュレーションというのがありますが、6畳タイプ(実際の面積は5.2畳)の自由設計防音室で、夜11時頃までクランドピアノを弾くという想定で入力しますと、出てきた金額は、344万円!
いやあ、高いですよね。しかも、お金は高いのに天井の高さは2.19mしかない。(普通の部屋よりずっと低い)
当設計室の作るオリジナル設計の防音室は、同等の遮音性能で、しかも天井の高さが2.50mのものが、その半額でできるのですが、それでも170万円くらいになります。
比較すると安いですが、それでももっと安くすることはできないでしょうか。
防音室を単体で考えると、それくらいが限度なのですが、そうではなく、防音室を含む建物全体として考えていくと、話は変わってきます。
防音室を建物全体の中の、どの場所に配置するのか、音を伝わらせたくない寝室や子供室などとの位置関係をどうするか、近隣住居との位置関係や距離をどうするか、窓などの開口部をどのように配置するか、あるいは半地下にしたり構造上の工夫をしたりすることはできないか、このような設計上の配慮と工夫によって、防音室本体の工事費をかなり減額することができるからです。
そのためには、建物全体の設計の当初段階(全体の間取りを考える基本設計の段階)から、防音のことを念頭に置いた設計をしていくことが必要です。
そうすることによって、更なる減額ができるようになります。
上記の例では、100万円程度で、良好な遮音性能を持った防音室をつくることも可能になります。
ポイントは、住宅設計と防音室設計を別々に考えるのではなく、両者をしっかりとリンクさせて考え、設計を行っていくことです。
ところが、残念ながら現実としては、それが行われていることが、たいへん少ないのです。
それはなぜかというと、住宅の全体設計をする者は防音についての知識や経験が少なく、一方、防音室を作る者は建物の全体設計に対する知識に欠けているからです。
そのため、両者がしっかりとリンクして設計をまとめ上げていくことができないのです。
それを音楽の例で言うと、作曲家が演奏技術のことを知らず、演奏者は楽譜が読めないようなものです。そんな作曲家と演奏者のコンビで、まともな音楽ができるはずがありません。
ところが残念なことに、防音室をもつ住宅づくりにおいては、そのような状況がたいへん多く見られるのです。
それに対して、当設計室は、住宅全体の設計と防音の設計を、完全にリンクさせた設計が可能です。
なぜならば、全体設計を行う建築家は一級建築士であるとともにアマチュア音楽家として音楽や音響についての知識と経験があり、一方防音の設計と工事を担当する音響技術者は、音や楽器についての知識は言うまでもなく、二級建築士の資格を持ち、建物の設計や施工についての知識をも有しているからです。
さらに、住宅各部のインテリアデザインや、キッチンなどの設備関係については、インテリアコーディネーターが、そのセンスを活かした、きめ細かいコーディネートを行います。
このように、建築家、音響担当者、コーディネーターの3者が一体となって、防音室のある家作りを行えるのは、全国広しといえども、たいへん少ないのではないかと思います。
防音室を作りたいけれど、費用の点で二の足を踏まれてる音楽家の先生方や、音楽愛好家の皆様は、ぜひ一度ご相談ください。
きっとご希望を実現できると思います。

当設計室で設計・施工した音楽室の例。写真では分かりませんが、敷地の傾斜を利用した半地下構造となっており、遮音工事費を低減しています。正面の壁には、ウィリアム・モリスのデザインした壁紙を用いています。天井は2.55mの高さがあります。
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