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 ピアニストの黒瀬紀久子さんは、私の小学校の同級生です。家も近所で、幼稚園も一緒でした。
 
 彼女は、多忙な演奏活動のかたわら、「NPO法人 クラシックファンのためのコンサート」を主宰していて、クラシック音楽の良質な演奏を、気軽に多くの人に聴いてもらう活動をしておられます。

 http://www.classicfan.jp

 その会の会報「花音(カノン)便り」の最新号に、私の拙分が載りましたので、それをここに転載させていただきます。

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私の音楽趣味・・・バロック音楽を奏でる

 私がクラシック音楽を好きになったのは、中学3年生の頃です。その頃、我が家で小さなステレオを買って、しばらくは歌謡曲などを聞いていたのですが、母がせっかくだからクラシックも聴いてみようと言い出して、三宮のレコード店に行って、なにも分からずに買ったのが、カラヤン指揮ベルリン・フィルの演奏するベートーヴェンの「運命」とシューベルトの「未完成」でした。そのレコードに私が期せずしてハマッてしまって、クラシックオタクになって現在に至っています。

 大学生の時は、大学の交響楽部に入って、チェロを弾いていましたが、その頃からバロック音楽が好きになり始めました。初めて聞いたバロック音楽は、バッハのブランデンブルク協奏曲で、ベートーヴェンやブラームスと違う、その軽やかな音楽にすっかり心惹かれてしまいました。そして、更にバロックに引き込まれることになったのは、ブリュッヘンがリコーダーを吹いて、レオンハルトやアーノンクールも加わったアンサンブルによるヴィヴァルディの協奏曲集でした。これがまた素晴らしくて、リコーダーの素朴で美しい音色に魅了されてしまって、木製のリコーダーを買ってきて自分でも練習し始めました。

 大学を卒業して、しばらくは大学の時の仲間と室内楽のグループを作ってチェロも弾いていましたが、ある日、自分たちで演奏した録音を聴いて、そのあまりのひどさにショックを受け、こりゃだめだと確信しました。(ヨハン・シュトラウスのワルツ「芸術家の生涯」が、まるで「星影のワルツ」か「芸者ワルツ」のように聞こえたのですから。)

 そうして自分で音楽を奏でることからは遠ざかってしまい、もっぱらレコード(CD)鑑賞に耽っていたのですが、10年くらい前に、少し思うところがあって、リコーダーを再び練習しはじめ、インターネットで知り合ったバロック音楽好きのアマチュア仲間たちとアンサンブルをするようになりました。そのうちに、私はフラウト・トラヴェルソ(バロックフルート)も吹くようになり、さらにヴィオラ・ダ・ガンバも弾くようになりました。今では、ヴィオラ・ダ・ガンバでバロックの室内楽の通奏低音を弾くことが無上の楽しみになっています。

 そうやって奏でる楽しみを再び手に入れたのですが、私は自分なりの不文律にしていることが一つあります。それは人前で演奏しないということです。アマチュアの中には、発表会的な場に出たり、幼稚園や老人ホームなどに出向いて行って演奏を聴かせる人が、けっこういます。それはそれでかまいませんが、私はそれはしたくないのです。人に聴かせる音楽を奏でるのは、相手がたとえ子供や老人であっても、それはプロの仕事だと思っています。アマチュアは、純粋に自分のために音楽をするべきだというのが私のポリシーだからです。ですから、私の参加しているアンサンブルも、人前での演奏は一切しません。仲間で集まって、その時に演奏する、それが私たちにとっての一期一会の本番であると心得ています。

 でもプロの優れた方々の演奏は、私もたくさん聴きたいので、「クラシックファンためのコンサート」は、とても素晴らしい企画だと思います。そして願わくは、もっとバロック音楽の演奏会があればいいなあと思っています。

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